2021.12.23

 

 朝は食パンにバター塗ったやつとコーヒー。寝坊して家出る30分前くらいに起きてしまった。いつもはもう少し早いんだけど、これで行けるならもっと寝てればいいじゃんと思いつつなかなかできない。

 同じ職場の人がもしかしたら同じ沿線に住むことになり、電車内で会わないか戦々恐々とする。定期をどこにしようか悩んでいたので沿線でない大型駅をおすすめしなんとか回避したい。嫌いなわけではないんだけど、職場に就く前にはなるべく仕事の頭になりたくない。

 なるべく平熱にフラットに働いていたいと思いつつ、未熟なのでくだらないことで心がかき乱されてしまう。平熱でいたい。「平熱でうんたらかんたら」って本あったな。なんだっけ。検索したら『平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命』というタイトルだった。柴崎友香さんの帯も気になる。読みたい。

 昼休みは『町でいちばんの素人』(柿内正午/零貨店アカミミ)を休憩室で読む。
日々の日記の中に読書が自然と入ってくる感じが良い。fuzkueの『読書の日記』も好きです。わたしもこんな風に書いてみたい!なに読んでても別に何も言われないから、最近は休憩室で普通に本を読んでいる。前だったら昼休みに人前で本読めなかったんだけど、それほどこの職場に慣れてきたのか、どう思われていもいいや~と思えるようになってきたのかもしれない。夜はマックでグラコロ食べようと思ったけど、パンチが足りなくて辛スパチキセットにした。

 
 夜は昼と同じく柿内正午さんの『会社員の哲学』をメモしながら読んでいる。

「社会に対して「役に立つ」規格に則っている風を装うような苦労の外注先として、僕は会社を選んだのだ。それはたしかに一部分「安楽への自発的隷属」であるだろう、しかし全面的なそれではない。

柿内正午『会社員の哲学』(零貨店アカミミ)p45


 今の自分にも結構当てはまる心情であり、ただ会社員としての自分と「労働」の外の自分を分けた観点からどのように生きていくか。「規格化」という言葉がこの本ではたびたび出てくる。効率的にものを進めなければいけないとわかっていつつ、例えばパソコンに慣れていない人にどんどんパソコンや新しいシステムが導入され使わせる仕事、「慣れてもらうしかない」という言葉だけで仕事をしてもらうことに最近なんだかいたたまれない気持ちになってしまいどうしようもない。わたしもあと20年か30年したら、そのとき20代30代の人にこんなこともできないんですか?的な目線をされるのだろうか。関係あるようなないようなことをふっと思う。
変に肩入れするのもおかしいし、ほっとくのもおかしいし、これこそ白黒つけずグレーのまま右往左往するのが生きるということかもしれない。